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からっ風と、繭の郷の子守唄（77)
｢国道18号（旧中山道）をひた走る康平は、愛しい人へまっしぐら・・・」

　国道18号は群馬県高崎市から、新潟県上越市まで伸びる一般国道。
高崎市にある『君が代橋東交差点』で、国道17号と分岐する。
千尋の住む安中市を経由してから、難所の碓氷峠を越えていく。
避暑地として有名な軽井沢から先は、上信越自動車道と並走していく。
日本海に面した上越市直江津を目指す。
旧中山道の一部区間としても知られ、安中に残る杉並木は旧道の名残だ。

　樹齢400年を超える杉並木は、江戸幕府によって植えられた。
中仙道をあらためて整備するなかで、一里塚もつくられた。
杉並木は、国の天然記念物に指定されている。
いまも残っている杉並木のほとんどが、このころに植えられたと、
伝わっている。