小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

僕の好きな彼女

INDEX|18ページ/68ページ|

次のページ前のページ
 

ふむ、と僕は頷いた。
彼女の言うとおりであれば、その目的は分かった。
ならばあと、尋ねたいことはひとつくらいしか無かった。
実際、相当バカバカしいとは思うがこの時点で、僕は彼女の手伝いをしても良いかと思いかけていた。
危ない橋なのは分かる。
だけどこんなこと、多分この先一生かかってもあり得ないだろう。
それによく考えればアドバンテージもある。
何しろ彼女は『近くに来れば犯人が分かる』という。
危険人物と対峙するようなことになりかけても、それ以前にレーダーのように相手がそこに居るのが分かるのなら、そもそも直接の接触を回避することは容易なはずだ。
だから、

「もうひとつだけ。『時間が無い』って、どういうこと?」

僕は、最期に一番気になっていたことを尋ねた。

すると、急に彼女は僕をきっと見つめ直して、
作品名:僕の好きな彼女 作家名:匿川 名