小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

からっ風と、繭の郷の子守唄 第66話~70話

INDEX|4ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 


からっ風と、繭の郷の子守唄(67) 
「古墳時代にヤマトから伝わってきた絹が、やがて群馬の源となる」

 「絹は、ヤマトの軍勢が持ちこんだと考えられている。
 川を遡ってきたヤマトの軍勢は、湿地がひろがるこの一帯へ上陸した。
 利根川はここから上は、流れが急に強くなる。
 川幅も狭くなる。
 湿地は稲作の水田に適している。
 大地が乾き始めるこのあたりから北が、桑の畑にされた。
 天神山古墳がつくられた100年ほど後、ここで生産された太古の絹、
 『仁田山絹』が、朝廷へ上納されている。
 仁田山はここから10キロほど北に位置しています。
 現在の桐生市あたりです。
 桐生には、絹のまつわる織姫伝説が残っています。
 都へ仕えた若者が宮中で働らいていた女性を嫁にめとり、
 田舎へ連れ戻ります。
 その女性が、絹の織り方を教えたことがはじまりと記されています」

 「その伝説なら、私も聞いたことがあります。
 ご神仏の岩から、今でもトンカラりと音が鳴るそうです。
 1度、行って見たいと考えています。
 そういえば、お隣の足利市にも、織姫神社がありますねぇ」