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からっ風と、繭の郷の子守唄（64)　
｢人が人を呼ぶ。そう語るのは島村の観光ガイドをしている老農家」

　島村の歴史は、坂東太郎の異名を持つ暴れ川、利根川との
氾濫の歴史でもある。
島村は1385年（元中２年）に誕生している。
1661年（寛文1年）。利根川が村を貫流し、集落が南北に分断された。
1680年の大洪水をはじめ、村の記録に残っているだけでも、30数回の
氾濫が繰り返されてきた。
平成10年にも、利根川による洪水が発生している。

　1800年（寛政12年）。栗原勘平衛とその他の12戸により、
蚕種の製造が盛んになったという記述が、はじめて登場する。
1822年。島村の繁栄の基礎を築いた田島弥平が、この地で生まれている。