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長浜くろべゐ
長浜くろべゐ
novelistID. 29160
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ノブ・・第2部

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「うん・・・でも、いきなり射精しちゃった・・こんなの初めてだ」
「ノブさん、嬉しい!」

「でもノブさん・・さゆりはどうしたら」
ボクのオチンチンは、まだビクンビクンして勃起したままっだった。

「さゆり、オレのオチンチン、まだカチカチだよ」
「ノブさん、もっといっぱい命令して下さい!」
「イヤらしい言葉で・・」

オチンチンを握ると、敏感にはなっていたが、まだまだヤレそうな雰囲気だった。
「さゆり、じゃ次は・・」
「中指をオマン子に入れて」

「はい、入れ・・ました、う〜ん・・」
「そしたら指を曲げて、細かく動かして?!」
「はい・・あ〜ん、ノブさん」

「そうしながら、親指の付け根の膨らみで、クリちゃんを押して」
「ノブさ〜ん、ダメ・・・感じちゃいます・・」
「あ〜〜ん」

さゆりさんの声を聞きながら、ボクはまた、オチンチンをこすりだした。
「さゆり・・・オレもオチンチンしごいてるよ、気持ちいい」
「はい、さゆりも・・・気持ちいいです、んん〜ノブさ〜ん!」

「ノブさん、さゆりは飲みたいです、ノブさんの・・・」
「オレの、何を?」
「せ・精子です、さゆりに・・下さい、ああ〜!」


暫く、沈黙が訪れた。
さゆりさんのひと声と共に、ボクも二回目の射精をした。

もうシーツはドロドロで、ボクはどうでも良くなっていた。

「・・さゆり」
「ノブさん、さゆりも・・イっちゃいました」
はぁはぁと喘ぎながら、さゆりさんが言った。


「こんなの、初めてです、私・・」
「ノブさんは経験あるんですか?こういう・・」
「いや、まさか!オレも初めてだよ」

聞いた事はあったけどね・・とボクは、ティッシュでオチンチンを拭いながら言った。

「いきなり射精したのもビックリしたけど、感じるんだね、さゆりの声って」

さゆりさんはウフフ・・と笑って言った。

「嬉しいです、そんな風に言われると」
「それに、またノブさんの初めてになれましたから」
「でも・・ノブさん?」
「なに?」

「明後日、本物のさゆりも可愛がってくれますか?」
「勿論・・・寝かさないよ、覚悟してこっちにおいで?!」

「嬉しい!あ、ちょっと待ってて下さいね?」
受話器からは、さゆりさんが身づくろいする音が聞こえてきた。

「さゆり?」
「・・はい、お待たせしました」
「明後日は何時にどこに行けば、会えるの?」

「多分、会合は夕飯前には終わりますから、7時にはきっと大丈夫だと思います」
「じゃ、晩御飯は一緒に食べられる?」
「はい、私もご一緒したいです」

「どこ?ホテルは」
「九段下のグランドパレスです、ご存知ですか?」
「ううん、行った事ないよ・・って言うか、都内のホテルなんて知らないもん」

「そうですよね、都内に住んでたら必要ないですもんね」
「じゃ、どうしたらいい?」

そうですね・・とさゆりさんは暫く思案した後に言った。

「私がチェックインしたら、お電話しましょうか?」
「うん、そうして。待ってるよ、さゆりからの電話」

「はい、では明後日のお昼過ぎに・・大好きです、ノブさん!」とさゆりさんが言ってくれて、ボクらは電話を切った。


はぁ〜・・ボクは精液まみれのシーツを剥ぐって丸めて、洗濯機に放り込んだ。
ついでにシャツや下着なんかも一緒に入れて、水道の蛇口を捻って洗剤を入れた。

水が溜まるまでボクは、ボケ〜っとその様子を眺めて・・溜息を吐いた。

「どうしよう、オレ・・・どんどんスケベになってる気がする」と独りごちた。

でも、明後日にはさゆりさんに会える、またあの体を抱けるんだと思うと、ボクの懲りないオチンチンはまた充血し始めた。

「いい加減にしろよ、お前は・・」
ボクはトランクスの上から愚息を眺めて、嘆息するしかなかった。



洗濯物を部屋の中に干して、ボクはクーラーを切って窓を開けた。
一気に、街の音と暑い空気が入ってきた。

この調子なら、夕方までには完全に乾くだろう。

「今日は・・そうか。」
ボクは部屋の壁にかけたカレンダーを見て、今日が7月31日だった事に気付いて改めて去年の夏を思い出した。

「恵子と知り合って、好きになって・・・確か、医学部進学を決意したのも、8月だったもんな」
寝台に腰掛けて、真っ白なシーツを眺めながら・・・。

「明日から8月か・・もう、1年経つんだ」
「・・そして恭子と付き合いだして、2週間」

長い様な短い様な、不思議な2週間だった。
でも、この2週間でボクはきっと大きく変わったんだろう。尤も、ここ4日間でもまた、変わったのだが。

「オレ、何やってんだろ」

「よし」
ボクは、部屋はそのままにして玄関を開けた。
考え事をしたくなると散歩するって誰に似たんだろう、親父かな・・と思いながら、ボクは昼下がりの街に出た。

「ちょっと学校でも行ってみよう」
靖国通りを渡って明大坂を上って、ボクは久しぶりに大学の門を潜った。

キャンパスは休み中という事もあって閑散としていたが、蝉時雨を聞きながらブラブラ歩いた。

すると、どこからともなくギターの音が聞こえてきて、ボクは足を止めた。
「・・ん?この曲」

そうだ、好きだったキッスの「ハードラック・ウーマン」のイントロのフレーズだった。
「へ〜、キッスか・・」

ボクはギターの音を探しながら、講堂の近くまで来た。
ギターは講堂の2階の開け放った窓から聞こえてきていた。

「あそこでやってるんだ・・」
そのまま講堂に入り、ボクは階段を上がって2階の廊下を見渡した。
いくつか並んだドアの1つが開いていて、ギターの音はそこから聞こえた。

ボクは恐る恐るドアの内側を覗いた。
すると、アンプの上に腰掛けて1人の男がギターを弾いていた。

目が合った。
「・・ども」ボクは慌てて会釈した。
男はボクを一瞥して、そのまま弾き続けた。

しばらくして、男はギターをスタンドに置いて、ボクを見た。
「ふ〜、あっついね」
「・・はい、暑いっすね。」
「どちらさん?入部希望者?」

あ、いや・・・ボクは慌てた。




       軽音




「好きな曲が聞こえてきたんで、つい」
「キッス好き?この曲知ってる?」

「はい、ドラムのピーターが叩きながら歌ってたヤツですよね?!」
「そう、いい曲なんだよね、これ・・」
「キッスの中じゃ、あんまり有名じゃないんだけどさ」

男はそう言って立ち上がって、ボクを手招きした。
「ちょっと、待ってて!」

そう言い残して、部屋を出て行った。

ボクは部屋の中を改めて眺めた。雑然と置かれた数台のアンプ、一際でかいベースアンプに、ドラムセットが2つ。
コンガやタムタムなどのパーカッションに、数台のキーボード・・。

「軽音楽部?」
壁には色んなバンドのポスターが貼ってあり、その内の何枚かは、年代物のビッグバンドだった。


「ほい!一服しよう」
戻って来た男が、冷たいコーラをくれた。

「有難うございます、頂きます!」
コーラは冷えてて、美味しかった。

「あのさ、君・・」
「はい」
「ドラム、叩いた事ある?」

「いや、経験無いです」
「ちょっと真似ごとでいいから、後で叩いてくんない?」
作品名:ノブ・・第2部 作家名:長浜くろべゐ