ノブ・・第2部
「・・さゆり」
「ノブさん・・」
一息付いて、顔を上げたさゆりさんは、微笑んでいた。
「嬉しいです、さゆりの下手くそなお口でいってくれて・・」
「ううん、下手なんかじゃないよ、さゆりは」
「気持ち良かったもん・・」
「・・褒めて下さい」
さゆりさんは汗だくの体で抱きついてきて、ボクはご褒美に思いっきりキスをした。
ボクは向かいあってキスしながら、右手でさゆりさんの花園を弄った。
「ノブさん・・」
「さゆりは、どうして欲しいんだ?」
「・・さゆりも、欲しいです、ノブさんの・・」
「オレの?」
「オチンチンが、欲しいです!」
さゆりさんが、オチンチンに手を伸ばしてきた。
ボクは花園を、さゆりさんはオチンチンを弄りあって、ボクらは向かいあったままキスをした。
「・・・・」
「またカチカチになったよ・・」
ボクのオチンチンは、もう回復していた。
「さゆりに・・・下さい!」
そう言ってさゆりさんは、ボクの答えを待たずにボクに跨って、自分で花園にオチンチンをあてがって入れた。
「・・ごめんなさい、ノブさん」
「さゆり、我慢できませんでした・・あ〜〜ん!」
胡坐をかいたボクの上に、向かいあって足を広げたさゆりさんが乗っかって、固く抱き付いた。
「ん〜、深いです・・」
「うん、届いてるね、奥に」
「はい、分かります・・お腹を突かれてるみたいです・・ん〜!!」
さゆりさんは、徐々に腰を動かし始め、ボクは両手でオッパイを揉んだ。
ボクらはお互いの体温と汗を感じながら、ゆっくりと動いた。
さゆりさんは腰を前後に動かして、ボクは左手でオッパイを弄くりながら、右手はさゆりさんのお尻と花園の間を触った。
「ノブさん、いい・・です」
「うん、さゆり・・オレも感じる」
さゆりさんがキスを求めてきた。
ボクはその時、さゆりさんが泣いているのを知った。
「泣いてるの?」
「いいえ、泣いてなんて・・いません」
「だって・・」
汗が目に沁みただけです・・・さゆりさんはボクの首に手を回して、顔を見られまいと抱き付いた。
「・・さゆり」
「ノブさん、お願いですから・・もっと愛して下さい」
「さゆりは、今夜の事忘れませんから・・」
さゆりさんのキスは・・しょっぱかった。
「うん、オレも忘れないよ」
「ノブさん」
さゆりさんはボクにしがみ付いて、泣きながら腰を振った。
ボクも下からさゆりさんを突き上げて、花園を掻きまわした。
「あ・・あ〜〜!!」
ボクの背中に、鋭い痛みが走ったのと同時に、一声上げて、さゆりさんはのけ反って静かになった。
ボクは、ぜいぜいと喘ぐさゆりさんを座布団の上に仰向けに寝かせて、オチンチンを入れたままで言った。
「さゆり、また自分だけイったの?」
「ごめんなさい・・」
「じゃ、今度はオレの番だな?」
「・・はい、ノブさん、動いて下さい、さゆりは・・もうダメです」
「分かった、好きにする・・」
ボクはさゆりさんの両足を開いて、さゆりさんの首の後ろに左手を持っていった。
そしてさゆりさんを起こして、花園にオチンチンが入ってるのを見る様に命じた。
「ほら、さゆり・・・どうなってる?」
「いや・・いやらしいです、入ってます〜!」
「何が?どこに入ってるんだ?」
ノブさんのオチンチンが・・さゆりのオマンコに入ってます・・とさゆりさんはボクの目を、しっかり見ながら言った。
「そうか、好きか?」
「はい、大好きです、気持ちいいです・・・」
さゆりさんは視線を繋がった所に戻して、言った。
「さゆりは、いやらしい女です・・でも・・」
「ノブさん、いやらしいさゆり、好きですか?」
さゆりさんが、ボクを見た。
「さゆり・・・」
ボクは、動くのを止めてさゆりさんを見た。
さゆりさんもボクをジっと見ていた。
「・・好きだよ、さゆり」
「ノブさん!」
嬉しい・・と言いながらさゆりさんは、ボクに抱き付いた。
「恵ちゃんの事も、彼女さんの事も・・いいんです」
「ノブさんがさゆりに会いたくなったら、いつでも・・」
・・いつでも、さゆりは・・・あ〜ん!とさゆりさんは声を上げた。
ボクはさゆりさんを座布団の上に横にして、最後の仕上げに出し入れの速度を上げた。
「ノブさん・・ノブさ・・あ〜〜!」
その声と同時だった。
ボクは頭の芯が痺れる様な感覚に襲われて、一瞬気が遠くなりそうになったが何とかオチンチンを引き抜いて、さゆりさんのお腹に射精した。
「さゆり・・」喘いだボクはそれだけ言うのが、やっとだった。
ボクはさゆりさんの隣にゴロっと仰向けになった。
ゴザが冷たくて、汗びっしょりの体に気持ち良かった。
見上げた空には、まだ、スポットライトが輝いていた。
目をつぶると、耳鳴りがした。
暫くボクらは、そのまま動けなかった。
隣のさゆりさんの息づかいが聞こえた。
見れば、裸の胸が上下して、さゆりさんは口を開けて深呼吸していた。
「さゆり・・・」
「・・・はい」
ボクはさゆりさんの方を向いて、キスをした。
「今夜は、朝まで一緒にいてもいいですか?」
「うん、オレも一緒にいたい・・」
うれしい・・とさゆりさんが抱きついてきた。
お腹に飛び散った精液が、冷えてヒヤっとしたから2人で笑ってしまった。
それからボクらは、身繕いして十六夜と物干し台に別れを告げて、部屋に戻った。
「すぐに戻りますから・・」さゆりさんはボクに風呂を勧めて、一度、部屋を出て行った。
ボクは先に入った。
「凄かったな、お月見セックス・・」
湯船で顔をザブザブ洗っていたら、さゆりさんが入ってきた。
そして、さゆりさんがまた丁寧に体を洗ってくれて、今度はボクもお返しにさゆりさんの体を洗った。
新しい浴衣に着替えて部屋に戻ると、布団が敷いてあって、枕元には小さな香炉が置いてあった。
六畳間には、仄かにいい香りが漂っていた。
「あれ、これは?」
「お香、焚いたら・・ノブさん、熟睡できるんじゃないかな?って」
ボクは、さゆりさんの心遣いが嬉しかった。
「有難う・・いいね、この香り」
「はい、私も良くは分からないんですけど、母が好きで、時々・・」
ボクは左側に、さゆりさんは右側に横になった。
窓は開けてあったから、夜の匂いと仄かに漂うお香が、ちょっといつもとは違う雰囲気を醸し出していた。
電気を消した部屋で、ボクらは天井を見ながら話した。
「ノブさんが好きって言ってくれて、私、嬉しかったです」
「でも、ノブさんはノブさんで、彼女さんを大事にしてあげて下さい・・」
ほんとの事言うと・・・・さゆりさんは、ボクの方を向いて言った。
「ノブさんに彼女さんを裏切らせちゃったって」
「ノブさん、さゆりのコトは、ノブさんの心にだけ仕舞っておいて下さいね?」
「誰にも、言わないで下さい」
そう言いながらさゆりさんは、右手の中指でボクの胸を触るか触らないか・・の、あの優しい愛撫を始めた。
ボクはその感触を目をつぶって、味わった。
そして言った。
「オレ、さゆりのコト、好きだよ・・・」
「それが彼女を裏切る事になるんだなって、オレも分かってる」