ノブ・・第2部
そこには、まるでボクらのスポットライトの様に、十六夜が高く登って光っていた。
下を見ればリズミカルに上下するさゆりさんの頭、汗に輝く首筋と背中・・・。
「さゆり・・上手・・」
「・・ノブさん、嬉しい」
そう言ってさゆりさんは、またオチンチンを咥えた。
ボクは徐々に押し寄せる波を我慢しようと思ったが、止めた。
そして、最後の大波がやって来た。
ボクはさゆりさんに断らずに、一気に・・・射精した。
瞬間、ビクっとさゆりさんは動きを停めたが、次には、下から丁寧に唇を使って、ボクの精液を絞りだして、飲んだ。
「・・さゆり」
「ノブさん・・」
一息付いて、顔を上げたさゆりさんは、微笑んでいた。
「嬉しいです、さゆりの下手くそなお口でいってくれて・・」
「ううん、下手なんかじゃないよ、さゆりは」
「気持ち良かったもん・・」
「・・褒めて下さい」
さゆりさんは汗だくの体で抱きついてきて、ボクはご褒美に思いっきりキスをした。
ボクは向かいあってキスしながら、右手でさゆりさんの花園を弄った。
「ノブさん・・」
「さゆりは、どうして欲しいんだ?」
「・・さゆりも、欲しいです、ノブさんの・・」
「オレの?」
「オチンチンが、欲しいです!」
さゆりさんが、オチンチンに手を伸ばしてきた。
ボクは花園を、さゆりさんはオチンチンを弄りあって、ボクらは向かいあったままキスをした。
「・・・・」
「またカチカチになったよ・・」
ボクのオチンチンは、もう回復していた。
「さゆりに・・・下さい!」
そう言ってさゆりさんは、ボクの答えを待たずにボクに跨って、自分で花園にオチンチンをあてがって入れた。
「・・ごめんなさい、ノブさん」
「さゆり、我慢できませんでした・・あ〜〜ん!」
胡坐をかいたボクの上に、向かいあって足を広げたさゆりさんが乗っかって、固く抱き付いた。
「ん〜、深いです・・」
「うん、届いてるね、奥に」
「はい、分かります・・お腹を突かれてるみたいです・・ん〜!!」
さゆりさんは、徐々に腰を動かし始め、ボクは両手でオッパイを揉んだ。
ボクらはお互いの体温と汗を感じながら、ゆっくりと動いた。
さゆりさんは腰を前後に動かして、ボクは左手でオッパイを弄くりながら、右手はさゆりさんのお尻と花園の間を触った。
「・・・ノブさん、いい・・です」
「うん、さゆり・・オレも感じる・・」
さゆりさんがキスを求めてきた。
ボクはその時、さゆりさんが泣いているのを知った。
「泣いてるの?」
「いいえ、泣いてなんて・・いません」
「だって・・」
汗が目に沁みただけです・・・さゆりさんはボクの首に手を回して、顔を見られまいと抱き付いた。
「・・さゆり」
「ノブさん、お願いですから・・もっと愛して下さい」
「さゆりは、今夜の事忘れませんから・・」
さゆりさんのキスは・・しょっぱかった。
「うん、オレも忘れないよ」
「ノブさん」
さゆりさんはボクにしがみ付いて、泣きながら腰を振った。
ボクも下からさゆりさんを突き上げて、花園を掻きまわした。
「あ・・あ〜〜!!」
ボクの背中に、鋭い痛みが走ったのと同時に、一声上げて、さゆりさんはのけ反って静かになった。
ボクは、ぜいぜいと喘ぐさゆりさんを座布団の上に仰向けに寝かせて、オチンチンを入れたままで言った。
「さゆり、また自分だけイったの?」
「ごめんなさい・・」
「じゃ、今度はオレの番だな?」
「・・はい、ノブさん、動いて下さい、さゆりは・・もうダメです」
「分かった、好きにする・・」
ボクはさゆりさんの両足を開いて、さゆりさんの首の後ろに左手を持っていった。
そしてさゆりさんを起こして、花園にオチンチンが入ってるのを見る様に命じた。
「ほら、さゆり・・・どうなってる?」
「いや・・いやらしいです、入ってます〜!」
「何が?どこに入ってるんだ?」
ノブさんのオチンチンが・・さゆりのオマンコに入ってます・・とさゆりさんはボクの目を、しっかり見ながら言った。
「そうか、好きか?」
「はい、大好きです、気持ちいいです・・・」
さゆりさんは視線を繋がった所に戻して、言った。
「さゆりは、いやらしい女です・・でも・・」
「ノブさん、いやらしいさゆり、好きですか?」
さゆりさんが、ボクを見た。
「さゆり・・・」
ボクは、動くのを止めてさゆりさんを見た。
さゆりさんもボクをジっと見ていた。
「・・好きだよ、さゆり」
「ノブさん!」
嬉しい・・と言いながらさゆりさんは、ボクに抱き付いた。
「恵ちゃんの事も、彼女さんの事も・・いいんです」
「・・ノブさんがさゆりに会いたくなったら、いつでも・・」
・・いつでも、さゆりは・・・あ〜ん!とさゆりさんは声を上げた。
ボクはさゆりさんを座布団の上に横にして、最後の仕上げに出し入れの速度を上げた。
「ノブさん・・ノブさ・・あ〜〜!」
その声と同時だった。
ボクは頭の芯が痺れる様な感覚に襲われて、一瞬気が遠くなりそうになったが何とかオチンチンを引き抜いて、さゆりさんのお腹に射精した。
「さゆり・・」喘いだボクはそれだけ言うのが、やっとだった。
ボクはさゆりさんの隣にゴロっと仰向けになった。
ゴザが冷たくて、汗びっしょりの体に気持ち良かった。
見上げた空には、まだ、スポットライトが輝いていた。
目をつぶると、耳鳴りがした。
暫くボクらは、そのまま動けなかった。
隣のさゆりさんの息づかいが聞こえた。
見れば、裸の胸が上下して、さゆりさんは口を開けて深呼吸していた。
「さゆり・・・」
「・・・はい」
ボクはさゆりさんの方を向いて、キスをした。
「今夜は、朝まで一緒にいてもいいですか?」
「うん、オレも一緒にいたい・・」
うれしい・・とさゆりさんが抱きついてきた。
お腹に飛び散った精液が、冷えてヒヤっとしたから2人で笑ってしまった。
それからボクらは、身繕いして十六夜と物干し台に別れを告げて、部屋に戻った。
「すぐに戻りますから・・」さゆりさんはボクに風呂を勧めて、一度、部屋を出て行った。
ボクは先に入った。
「凄かったな、お月見セックス・・」
湯船で顔をザブザブ洗っていたら、さゆりさんが入ってきた。
そして、さゆりさんがまた丁寧に体を洗ってくれて、今度はボクもお返しにさゆりさんの体を洗った。
新しい浴衣に着替えて部屋に戻ると、布団が敷いてあって、枕元には小さな香炉が置いてあった。
六畳間には、仄かにいい香りが漂っていた。
「あれ、これは?」
「お香、焚いたら・・ノブさん、熟睡できるんじゃないかな?って」
ボクは、さゆりさんの心遣いが嬉しかった。
「有難う・・いいね、この香り」
「はい、私も良くは分からないんですけど、母が好きで、時々・・」
ボクは左側に、さゆりさんは右側に横になった。
窓は開けてあったから、夜の匂いと仄かに漂うお香が・・・ちょっといつもとは違う雰囲気を醸し出していた。
電気を消した部屋で、ボクらは天井を見ながら話した。
「ノブさんが好きって言ってくれて、私、嬉しかったです」
「でも、ノブさんはノブさんで、彼女さんを大事にしてあげて下さい・・」