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CROSS 第3話 『反逆者との交戦』

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第3章 交戦開始



 異次元のかなたから、敵の巡洋艦『エンターP・0』が現れ
た。特務艦より一回り大きい艦であった。
 現れたと同時に、格納されていた特務艦の砲が、艦の表面
にセットされ、その砲は、巡洋艦をロックオンした。
 すぐに、椿がコンピューターに指示を出し、ロックされた
砲から、青いレーザーが発射された。しかし、そのレーザー
は巡洋艦に当たらず、巡洋艦の周りを覆っていたシールドに
弾かれた。

「あの巡洋艦に、シールド装置は無いはずだぞ」
少佐が悔しそうに言った。
「少佐、あの巡洋艦に最近、改造を施したとみられる形跡が
 あります」
今は、敵の巡洋艦が映し出されているモニターの画面を凝視
していたヘーゲル大尉が冷静な口調で言った。しかし、コン
ピューターで敵の情報を探っていた佐世保中尉が明るい口調
で言った。
「しかし、少佐。向こうは、急いでシールド装置を取り付け
 たらしく、そのせいで、向こうの艦のコンピューターに不
 具合が発生しているようです」
「無理やり取り付けただろうからな」
「それで、こっちのコンピューターを使って、向こうのコン
 ピューターにハッキングして、シールド装置を停止させよ
 うと思います。よろしいですね?」
佐世保がニヤリとしながら聞いてきた。
「当たり前だ。すぐに実行しろ!」
少佐もニヤリとして言った。

   ドグーーーン!!!

 そのとき、また近くで爆発音がした。

『シールド、83%に低下』
コンピューターがブリッジの全員に淡々と告げる。この数値
が0%になると、艦を守っているシールドが消滅し、直接攻
撃をくらうことになる。
佐世保は、すごい速さで目の前にあるコンピューター機器の
キーボードを打ちこみ始めた。