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CROSS 第3話 『反逆者との交戦』

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 4発目の爆発音がした。
『シールド、69%に低下』
艦が揺れる中、コンピューターは告げる。

 さらに5発目の爆発音がしたとき、
「……少佐、ハッキングできました。いつでも向こうのシー
 ルドを消滅させられます!」
佐世保が疲れた表情で言った。少佐は、後ろにいる椿少尉の
ほうを向き、
「椿! 向こうのシールドが消滅したと同時にレーザーを撃
 て。向こうがコンピューターを回復されるまでに、確実に
 攻撃をくわえたい」
「了解! 発射準備は整っています。いつでもOKです!」
「よし、佐世保やれ!」
佐世保はエンターキーを音を立てて押した。



 ……一方、こちらは敵の巡洋艦『エンターP・0』のブリッ
ジ……。

『シールドシステム緊急停止します。シールドシステム緊急停止します』
巡洋艦のコンピューターが告げた。その言葉に、ブリッジに
いた全員が驚いた。
「なぜシールドが停止した! すぐに戻せ!」
 巡洋艦のリーダーであるアーチャーがクルーを怒鳴りつけ
た。
「わかりません、シールドシステムのコントロールができま
 せん。奴らがここのコンピューターにハッキングしたよう
 です」
「……くそ、やりやがったな! なんとかして、シールドを
 早く元に戻せ!! 殺されるぞ!」
アーチャーは、堪忍袋の緒が切れた様子でクルーを怒鳴り付
けた。しかし、早くも1発目の攻撃が特務艦からくわえられ
、巡洋艦は激しく揺れた。