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第二章 サイドストーリーは突然に

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しばらくそうして子供みたいにふくれっつらしている彼を見て楽しんだあと、
そろそろ許してあげてもいいかなって思って
「ヒロキ、分かった!そんな不機嫌なワンコみたいな顔しないで。
ソフトクリームは諦めるから、 ス田バで美味しいコーヒーでも飲もうよ。」

私がそういうと、ハっと何か思いついた!っていう顔をして
「うん、いいよ・・。でも、ちょっとその前に・・」
と言いながら私の体をクルリと反対側に向けた。

「え?」
「こっちに先に行きたいんだ。」

「えぇっ!?」
驚く私をぐいぐいひっぱっていく彼。

「えっ何?どしたの?!急にぐいぐい・・」
長い脚の彼はどんどん歩いて一つ先の角を曲がっていく。

「え・・まさか」
「ん?」

「こんな真っ昼間から?」
「おい!」
高い背の彼は何言ってんだ?って呆れたふうに私を見おろすと
私の後ろを指さして言った。

「ここ。ここだよ、ここ。
ここに君を連れて来たかったの!」
「はいぃ?」


「サプラーイズ!!」
「ええっ!?」