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ギブアンドテイク【後編】

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翌日。


「花田ちゃん、おはよう」

「たきもっちゃん!おはよー、今日は元気そうね。連絡とれた?」

「うん。昨日電話した。声聞けたらもう充分だったよ」


電話と聞いた花田ちゃんが驚いているけど、メールよりよっぽど楽なことにわたしは気付いたのだ。

あ、そういえばテレビ電話という手段もあったな。

なんだ、一回アクションを起こせば、いくらでも連絡のとりようはあったのか。


「たきもっちゃんの行動力、たまにこわいわ」

「え?」

「なんでもない。……でも、電話の方がつらくない?もどかしいっていうか」


そうかなあ。

声が聞こえる分だけ近くにいる気がして、わたしは好きだけどな。


「まあ、たきもっちゃんが元気になったならそれでいいんだけど」

「花田ちゃんが背中押してくれたおかげだよ!今日も仕事がんばろう!」

「うん」