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ギブアンドテイク【後編】

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うーん、と彼女は少し考えて、


「たきもっちゃんは、高峰くんのことが好きなの?」

「え?そりゃ……嫌いじゃなかったらここまで付き合ってないというか」

「最近様子がおかしいの、高峰くんのせいでしょ?さみしいんでしょ?」


さみしい。

最後に会ったときに、高峰が言った言葉が、今になってすとんと収まる。

わたしの気持ちを、簡潔にあらわす言葉だ。


「でも、弟みたいなもんだから」

「たきもっちゃん。そうだとしても、ーー高峰くんは弟じゃないよ。たきもっちゃんを想ってる、ただの男だよ」

「……うん」


さみしい。

料理しても、声が聞けない。

ただ無性に、今、会いたいと思う。


「悩むくらいなら連絡しちゃいなよ。とりあえず、そろそろ仕事に支障が出そうだから」

「……そうだね」

「うん。きっと高峰くんも喜ぶよ」


うどんが伸びてるーと箸をとった花田ちゃんは、ざるうどんを食べてるんだけど。

とんちんかんな言葉に、つい笑ってしまう。

そうだね、とりあえず、メールしよう。