ギブアンドテイク【後編】
携帯が鳴った。
「……え、滝本?」
頭の回路がつながるのに時間がかかった。
それをとるのかどうかにさらに時間が少し。
まさか、連絡が来るとは思わなかった……期待しないようにしてた。
「ーーもしもし?」
「うわっ!?」
「え、え?滝本?」
ゴトっと豪快な音が聞こえて、彼女が感じられなくなった。
「もしもし?滝本?」
「あ、うん!うん!わたし、滝本!」
「……元気だな」
自分の情けなさが恥ずかしくなるくらい、久しぶりに聞いた声は元気だった。
安心しながらも、悔しい。
……まあ、振り回されるのは今さらだった。
「よかった!じゃあ、またね!」
「え、ちょっと待て」
あれ、途中までふつーにふつーに話してた、よな?
なんなんだあいつ切りやがって、とんでもなく勝手だな、ふざけんなよ。
うわー、今日は寝れねえ。
「……あーくそ」
酒飲むんじゃなかった。
なんだよ、不意打ちなんて。
「……え、滝本?」
頭の回路がつながるのに時間がかかった。
それをとるのかどうかにさらに時間が少し。
まさか、連絡が来るとは思わなかった……期待しないようにしてた。
「ーーもしもし?」
「うわっ!?」
「え、え?滝本?」
ゴトっと豪快な音が聞こえて、彼女が感じられなくなった。
「もしもし?滝本?」
「あ、うん!うん!わたし、滝本!」
「……元気だな」
自分の情けなさが恥ずかしくなるくらい、久しぶりに聞いた声は元気だった。
安心しながらも、悔しい。
……まあ、振り回されるのは今さらだった。
「よかった!じゃあ、またね!」
「え、ちょっと待て」
あれ、途中までふつーにふつーに話してた、よな?
なんなんだあいつ切りやがって、とんでもなく勝手だな、ふざけんなよ。
うわー、今日は寝れねえ。
「……あーくそ」
酒飲むんじゃなかった。
なんだよ、不意打ちなんて。
作品名:ギブアンドテイク【後編】 作家名:かずさ