ギブアンドテイク【前編】
夕方までに、家は一通り片付いた。
「ありがとー高峰」
「つかれた……」
「助かったわ、ほんと。今日はグラタンにした」
ホワイトソースに目がない彼は、途端に元気を取り戻す。
ホワイトソースは高峰のおかげで作るの慣れてきた。
後片付けがめんどくさいけど、まあ彼の仕事だし。
「両親は次いつ帰ってくるんだっけ」
「えーと。お父さんは今週末?お母さんは明日の朝に」
「いうて毎週家族そろうのに部屋の片付けはしないのな」
お父さんはわりと人気な塾講師で全国を津々浦々してる。
お母さんは人手不足の病院で医者をしてる。
時間はなくても収入はあるから、両親は洗濯しなくても生きていけるのだ。
「うち、みんな荒らし屋だからね」
「食器も多いし服も多いし……溜める場所もあるしな……おそろしい」
「褒めてもらって光栄です」
めったに家族がそろわなくても、わたしの家族は団結している。
わたしの作ったご飯が、たまの一家団欒を彩るの。
「ありがとー高峰」
「つかれた……」
「助かったわ、ほんと。今日はグラタンにした」
ホワイトソースに目がない彼は、途端に元気を取り戻す。
ホワイトソースは高峰のおかげで作るの慣れてきた。
後片付けがめんどくさいけど、まあ彼の仕事だし。
「両親は次いつ帰ってくるんだっけ」
「えーと。お父さんは今週末?お母さんは明日の朝に」
「いうて毎週家族そろうのに部屋の片付けはしないのな」
お父さんはわりと人気な塾講師で全国を津々浦々してる。
お母さんは人手不足の病院で医者をしてる。
時間はなくても収入はあるから、両親は洗濯しなくても生きていけるのだ。
「うち、みんな荒らし屋だからね」
「食器も多いし服も多いし……溜める場所もあるしな……おそろしい」
「褒めてもらって光栄です」
めったに家族がそろわなくても、わたしの家族は団結している。
わたしの作ったご飯が、たまの一家団欒を彩るの。
作品名:ギブアンドテイク【前編】 作家名:かずさ