ギブアンドテイク【前編】
放課後。
「うっわ……予想はしてたが汚えな」
わたしの家に来て、高峰の開口一番の発言。
まあ、決まり文句だから気にしない。
「うるさい。あ、昼ごはん何がいい?」
「焼きうどん」
「粉もん好きだね、ほんと。楽でいいけど」
具材切って炒めるだけなんだから自分で作ればいいのに。
と、まあ料理音痴の彼に言ったところでムッとされるだけだから黙っておく。
短所をつかれるのが嫌なのはお互い様だから。
「ん?買い出し行かねーの?」
キッチンから動かないわたしに、彼はそう尋ねる。
「だって、高峰いっつも昼ごはんは焼きうどんじゃん。それかお好み焼き」
「……あー」
「ソースでいいのよね」
高校の始業式は午前中で終わるけど、もう1時は回ってお腹が空いた。
早く作っちゃおう。
……あ。
「高峰くーん」
「……はいはい。忘れてた」
「いやー、いっつも悪いわね」
野菜を洗う隙間も使えるフライパンも用意しないといけないのよね。
「うっわ……予想はしてたが汚えな」
わたしの家に来て、高峰の開口一番の発言。
まあ、決まり文句だから気にしない。
「うるさい。あ、昼ごはん何がいい?」
「焼きうどん」
「粉もん好きだね、ほんと。楽でいいけど」
具材切って炒めるだけなんだから自分で作ればいいのに。
と、まあ料理音痴の彼に言ったところでムッとされるだけだから黙っておく。
短所をつかれるのが嫌なのはお互い様だから。
「ん?買い出し行かねーの?」
キッチンから動かないわたしに、彼はそう尋ねる。
「だって、高峰いっつも昼ごはんは焼きうどんじゃん。それかお好み焼き」
「……あー」
「ソースでいいのよね」
高校の始業式は午前中で終わるけど、もう1時は回ってお腹が空いた。
早く作っちゃおう。
……あ。
「高峰くーん」
「……はいはい。忘れてた」
「いやー、いっつも悪いわね」
野菜を洗う隙間も使えるフライパンも用意しないといけないのよね。
作品名:ギブアンドテイク【前編】 作家名:かずさ