ギブアンドテイク【前編】
食洗機って便利だ。
「佐倉くん!きみには本当感謝するよ!」
「いやいや、サークルの先輩が新しいの買うっていうからもらい手探してただけで」
「よかったー部屋せまいから、特にフライパンとかはかんたんに捨てられないし、ためておくのも難しいから」
何言ってんだこいつという目で見られるけど、事実だもの。
制服のブラウスがなくなったから、服はちゃんと選べば洗濯乾燥機でだいたいいけるようになった。
時代が時代だから、こんなわたしでもやっていけるんだ。
「高峰は?」
「今日は合コンに行くんだって」
「ご……?え、それ本人に聞いたの?」
高峰から連絡がきたのは昨日。
メールの端々がうきうきしているから、張り切っているんだろう。
まあ、結局週2ペースでうちに来てるから、遊びたいんだろうなあ。
「うん。彼女欲しいんでしょ。高校のときは付き合ってんだか付き合ってないんだかってくらいしか持たなかったけど」
「俺が今日1人でここにいるの、あいつ知ってんの?」
「いや?知る必要もなくない?」
わたしの本心からの言葉に、佐倉くんは脱力したように笑った。
「ひでー女」
「佐倉くん!きみには本当感謝するよ!」
「いやいや、サークルの先輩が新しいの買うっていうからもらい手探してただけで」
「よかったー部屋せまいから、特にフライパンとかはかんたんに捨てられないし、ためておくのも難しいから」
何言ってんだこいつという目で見られるけど、事実だもの。
制服のブラウスがなくなったから、服はちゃんと選べば洗濯乾燥機でだいたいいけるようになった。
時代が時代だから、こんなわたしでもやっていけるんだ。
「高峰は?」
「今日は合コンに行くんだって」
「ご……?え、それ本人に聞いたの?」
高峰から連絡がきたのは昨日。
メールの端々がうきうきしているから、張り切っているんだろう。
まあ、結局週2ペースでうちに来てるから、遊びたいんだろうなあ。
「うん。彼女欲しいんでしょ。高校のときは付き合ってんだか付き合ってないんだかってくらいしか持たなかったけど」
「俺が今日1人でここにいるの、あいつ知ってんの?」
「いや?知る必要もなくない?」
わたしの本心からの言葉に、佐倉くんは脱力したように笑った。
「ひでー女」
作品名:ギブアンドテイク【前編】 作家名:かずさ