ギブアンドテイク【前編】
昼食の時間になって、俺はいつもつるんでる友達の佐倉と弁当を広げた。
「高峰の弁当、伯母さんが作ってくれたの?」
「……まあそんなとこ」
「よかったなー。てか、うまそうだけどすげーボリューム」
佐倉のそれより二回りは大きい弁当箱に、おかずは何種類もある。
その全部が手作りだとわかる。
滝本すげーわ。
「俺の母さんも結構早起きして作ってくれてたけど、そっちのほうが大変だろうな」
……何気ない一言に、今朝の彼女のハイテンションが重なる。
あれ、寝不足だからなんじゃねーの。
張り切りすぎだろ。
「おまえ、全然なじめてないと思ったら、こんなに大事にされてんのな」
「……そうだな」
「ちゃんとお礼言っとけよ」
今さらうそを訂正するわけにもいかず、その言葉に頷いた。
「高峰の弁当、伯母さんが作ってくれたの?」
「……まあそんなとこ」
「よかったなー。てか、うまそうだけどすげーボリューム」
佐倉のそれより二回りは大きい弁当箱に、おかずは何種類もある。
その全部が手作りだとわかる。
滝本すげーわ。
「俺の母さんも結構早起きして作ってくれてたけど、そっちのほうが大変だろうな」
……何気ない一言に、今朝の彼女のハイテンションが重なる。
あれ、寝不足だからなんじゃねーの。
張り切りすぎだろ。
「おまえ、全然なじめてないと思ったら、こんなに大事にされてんのな」
「……そうだな」
「ちゃんとお礼言っとけよ」
今さらうそを訂正するわけにもいかず、その言葉に頷いた。
作品名:ギブアンドテイク【前編】 作家名:かずさ