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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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眠りの庭 探偵奇談2

INDEX|25ページ/37ページ|

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自分には見えない世界を見ている瑞。その彼に、少しでも関われるなら。その世界の片鱗に触れられるなら。

「須丸くんが暴走しそうになったら、ぶっ叩いてでも止めたげるからね!」

その言葉に目を丸くして、瑞は吹き出して笑った。

「ぶっ叩くのはやめてほしいかな」

あ、いつもの感じが戻った。郁は思う。

「…アリガト」

ちょっと元気出たし寝るね、と言い、瑞は机に顔を伏せた。ぐったりと疲労しているのは、精神的なことも影響しているのだろう。

「先輩から連絡来たら、教えて」
「わかったよ、すぐ起こすから」

郁のその言葉に安堵したのか、彼は静かに瞳を閉じたのだった。



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