小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

真理子の勇気

INDEX|10ページ/16ページ|

次のページ前のページ
 


「先生寒いよ」
真理子は
「灯油貰ってくれば」
とその生徒に言った。
もちろん規則違反だとは知っていた。
大学受験を控えた3年生である。風邪をひいたら大変だと思ったのである。
「だめだって」
その生徒は空の容器を持って帰った。
「自習していて」
真理子は自分で灯油倉庫に行った。
そこには用務員がいた。
「おじさん、灯油ください」
「さっきも生徒が貰いに来たけれどだめって言ったばかりだよ」
「寒くて風邪をひくわよ」
「事務室に行って事務長に言ったらいいよ。予算が無いって言ってた」
「解ったわ」
真理子は事務室に行った。
作品名:真理子の勇気 作家名:吉葉ひろし