硝子文字
あなたへの嘘
この時間はすべてが嘘なのかもしれない
あるいはこの時間以外が全て嘘だったのかも知れない
あなたを知ってしまわなければと
一人いるときに考える
あなたと過ごす時間と
妻と過ごす時間と
自分の本当の気持ちと
家庭を守る気持ちと
時間の経過はいつもの様に同じ
明日もきっと同じ時間が流れる
明日のぼくの気持ちが本当なのか
明日のぼくの気持ちが嘘なのかと
でもぼくは明日を生きなくてはならない
生きて行きながら嘘を言いながら
生きて行きながら本当の自分やあなたを見つける
昨日の事は嘘だったのかと
何時か忘れてしまう過去の日々
ときどき
はっきりと覚えている事は
嘘でない時間かもしれない
嘘でない人生を生きて行きたい