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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第五回

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「正輝!どうしたの?」

友里は早奈枝の方を見て怖い顔になった。

「余計なこと言うから、嫌われたじゃない。どうしてくれるの」

「友里さん、あなたも解らない人ね。あんなこと要求されて、恥ずかしい思いをして、好きになるような相手じゃないわよ」

「私はこんな顔と身体よ。婦長さんのように美人でもないし、スタイルも良くない、違うのよ!。こうすることで正輝の気持ちを引き止めたいの。お互いに独身だし、悪いことやってないのよ」

「ここはね恋愛病院なの。あなたが正しい恋愛を覚えて退院して幸せになって欲しいと思っているのよ。人は顔やスタイルじゃないの。もちろん美人でスタイルが良いほうが得に決まっているけど、だからと言って幸せな恋愛が出来るという事ではないの」

「誰かにもそう言われたけど、みんな私より可愛い人ばかり。そう思いたいけど、好きになってくれる人はみんな体が目当て。解っていても、付き合っていればそのうち本当に愛してくれる人に巡り合えると考えているの」

「巡り合えないわよ。あなたが変わらなければ、幸せな恋愛なんて出来ない。とにかく正輝君とはもう会わないで欲しいの」

「正輝がマジメじゃないって思うの?」

「あなたも思っているでしょう?あんな態度で自分の病室に帰っていった男だよ。気遣いが無さすぎる」

「気分屋だけど、優しいよ」

「それは男のやり方なんだよ。優しくして、突き放して、優しくして手なずける。覚えておいたほうが良いよ」

「手なずける?正輝が私を?何故そうするの?」

「自分の都合のよい女にしたいからだよ。やりたい時にやれて、いい女が出来たらそちらへ行くか二股掛ける。惚れさせておけば自分が楽だからね。男はずるいんだよ」

「じゃあ、そうじゃない男の人とはどこが違うの?」

「わからない?自分のことが好きな男はどういう態度か?」