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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第五回

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「やさしく抱いてくれるとか、そういう事?」

「ううん、体をねだってくるような男はそもそも遊びなの。今度知り合う人には身体を許さないの。それで何か言って来たら、私とどういう付き合いをしたいの?と聞くの」

「求めて来ない男の人が真面目で良いという事なの?」

「一概に言えないけど、お互いの気持ちを大切にして、体を許し合う前に心が許し合えるようになっていることが大切だっていう事よ」

「心が許し合えるようになる・・・素敵な言葉だわ。私のことそんな風に思ってくれる人が現れるのかしら」

「大丈夫よ。恋愛病院で治療した人はみんな幸せになれるの。自信をもって」

「婦長さん、ありがとうございました。正輝とは距離を置きます」

友里はその後正輝の誘いに乗ることはなかった。
正輝はいつもなら機嫌を直すはずがそうならないことに嫉妬した。

「おまえみたいなブス、おれ以外の誰が相手すると思っているんだ。なめるなよ!」

言われた友里はナースセンターの前の休憩室で泣いていた。その声に気が付いて早奈枝は飛び出してきた。

「どうしたの?何故泣いているの、友里さん」

近くにいた入院患者の男性が近寄ってきて、友里に浴びせた正輝の言葉を早奈枝に伝えた。
血相を変えてその足で病室へ向かった早奈枝は、部屋に入るなり正輝の前に立ち何も言わずに思いっきり右手でほっぺたを叩いた。

「何、何、するんだよ。暴力はいけないだろう」

「その痛み以上の痛みを友里さんに与えたと思いなさい!二度と彼女に近づくことは許しません」

早奈枝の厳しい表情に正輝は従わざるを得なかった。