深淵の流れ
Be
生きるための息づかい
君のように純粋なら
きっときみのように微笑んで
過ごしてゆけるのだろう
きみは何も知らない
一歩外に出れば 何処までもゆけることも
僕は人間だから 余計だとわかっていても
「生きる意味」なんてことを 考えてしまうよ
幸せそうなきみを見ては うらやましがるんだ
きみのテリトリーはとても狭い
けれど不満な顔なんて見せない
気まぐれに相手してあげると
憐れなほどうれしそうにするね
きみは何も知らない
けど僕が知らない 大事なこと 知ってそうで
たくさん生きてきたから きみの知らない場所でも
おぼえなくていいことも 身についてしまったよ
真っ白なきみから どんどん離れていくんだ
僕らに一生のほとんどを左右される君が
僕より幸せに見えるのは 僕のエゴ だろうね
僕は人間だから 当然だと悟っていても
「死ぬこと」が怖くて 仕方ないんだよ
きみを尊敬するよ そのきみの純粋さに