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わたなべめぐみ
わたなべめぐみ
novelistID. 54639
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深淵の流れ

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クロス・ノート



とどかない想いが ずっとくすぶっている
消化不良で はきだしてしまいたいのに

泡のように消えてしまう その程度なら
とうの昔に ほうり投げていたのに

いまだにふたりで 手をつないで 歩いてみたりする
汗ばむ手のひら この熱が君に伝わるだろうか

夜空をあおぎみる 君の音色が流れゆく
幾千もの星をはらむ あのほうき星のように
まざりあいたい とけてしまいたい 全て忘れて 遠くかなたで

叶わない願いが 目の前で泳いでいる
波間にただよって おぼれそうになりながら

はじけとんでしまう そんな夢なら
ぬりつぶして ひきちぎってしまいたかったのに

君の手の中にある 磨かれた ぼくのまぼろしは
勝手にきらめいて どこへむかってゆくのだろうか

夜空をあおぎみる ぼくの音色が迷ってる
にぶく赤い光に 秘めた痛みが加速する
にげだしたい とじてしまいたい 全てなくして はるかかなたで

夜空をあおぎみる ぼくらの音色がうかんでる
圧倒的に輝く 巨大な月の下で
迷いはある 不協和音もある それでも君に この音がとどくなら

夜空をあおぎみよう すごした月日を奏でよう
熱気をはらむ風が ぼくらの指にまとうなら
重ねあいたい 響きあいたい 全てつつんで 今この場所で



<この歌詞は小説「ファースト・ノート」を執筆中に、主人公のひとりである
 要になったつもりで書きました。
 けれど結局要にはなれず、曲もつけられず、小説中には登場しません(^_^;)>


作品名:深淵の流れ 作家名:わたなべめぐみ