小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「幸せの交換」 第十五話

INDEX|3ページ/4ページ|

次のページ前のページ
 

わたしに軽い嫉妬心が芽生えていたのだろうか、いつもより激しく夫は求めてきた。それはそれで期待したけど、することはいつもと同じで一瞬で終わり、指で刺激するパターンで終わった。

「ねえ?どうしたの。激しくなんかして」

「どうって、おれ以外の男と仲良くしてきたって思ったらいらいらした」

「バカね、仕事先の人だよ。付き合いでお酒飲んだだけなのに」

「そういうことから、遊びを覚えるって言うことだよ。もう行かないでくれ。仕事ではないから断れるだろう?」

「あなたがそういうなら断るけど、何も心配することなんかないのに・・・」

「お前が普通の女だったらそう思わないけど、世間から見たら流行りの美魔女なんだから心配してるんだよ」

「嬉しいこと言ってくれるけど、五十女なのよ。あなたが思っているほどちやほやされることなんて無いの。もう言わないで」

「ああ、それならいいんだけど」

夫が本気で心配しているのか、ただ束縛したいのかは判らなかった。
大切にされることは嬉しい。束縛も愛情表現だから嬉しい。嫉妬も好きの裏返しだから嬉しい。
しかし、何かが物足りないと考える自分が居た。それはもうあることでしか解決できないとどんどん思えるのだ。