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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「幸せの交換」 第十四話

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以前に勤務していた電機メーカーとも関連のある仕事先だったので、面接で簡単に採用が決定されて私は翌月初めから勤務することになった。

「あなた、採用されましたよ。地下鉄で通うことになるけど、それほど遠くないし勤務も五時までだから無理なくできると思う」

「そうか、良かったな。今夜はお祝いの仲良しだな」

「うん、そうね」

夫は私の中で終わっていつものように指で触って満足させてくれた。

「仕事に行くようになったら、ちょっと心配だなあ~」

「うん?何が?」

「だって、おまえ綺麗だから、誘惑されそうって思う」

「また、あなただけよ・・・心配しないで」

「そうだけど、変なことしないって約束してくれよな」

「あなたこそ素敵だからずっと心配してきたわ」

「思ってもいないことを言うなよ。伝書鳩のように帰ってきているじゃないか」

「イケメンだから、美人だからってモテるわけじゃないのよね・・・心に隙間を作らなければ油断しないから絶対に大丈夫よ。ずっと愛しててね」

「ああ、もちろんだよ。今気付けて良かった。もう少し頑張れるように努力するよ」

「嬉しい・・・」

この時は本当に夫と仲良くしてゆける、してゆきたいと考えられていた。
運命は皮肉な出会いをこの後与えてくれるのだった。

夫から地味な服装で出勤するようにも言われていたので、スカートではなくパンツ姿で通勤をしていた。夏場でも日焼けしないように長袖を着て日傘もさしていた。職場では冷房が強く聞いていたからちょうどよかった。
勤務して一週間が経った頃、歓迎会をするからと上司から仕事終わりに近くの居酒屋に行くと誘われた。部署には五人ほどの職員が居たけど、私以外は全員男性だった。