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てっしゅう
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「幸せの交換」 第十四話

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「貴子、指で触ろうか?」

「えっ?うん、お願い・・・」

夫は敏感な先を指で撫でてくれた。身体に電気のようなものが走る。
思いの強さが体の反応を強めたのは間違いなかった。

「あなた・・・嬉しい・・・」

「そう、これからはこうするから、仲良くしてくれよな」

「うん、私の事許してくれるの?」

「何を許すんだ?もう叶えられたじゃないか・・・おれも少しは頑張るから、これからは楽しみだな」

「もっと早くこうすればよかった」

「物事にはタイミングというものがあるんだよ。遅すぎるということはないよ」

夫の遅すぎることはないという言葉はその通りだと感じた。これからもっと強く感じて自分が女として持って生まれた快感を研ぎ澄ませてみたいと期待した。

翌日からパート探しの日々になっていた。新聞折込に入ってくる募集チラシを見て探したが、みんな近所の勤務先なので夫から言われている、「あまり近くで仕事しないように」という条件には合わなかった。
ハローワークに行って交通の便の良い場所で求人を探して、電機部品販売の事業所事務で応募した。