ヴァリング軍第11小隊の軌跡(仮)
ヴァリング軍第11小隊
研修期間を無事終えた5人は、本格的にヴァリング軍へ入隊した。
彼等が配属されたのは第11小隊である。
第11小隊は3年前に問題を起こして事実上壊滅していたが、この機会に復活させる事を軍は決定した。
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第11小隊編成
◎小隊長:小百合・ハナ(三等兵士)
○隊員:市花・ユリ(三等兵士)
悠斗・ヤン(三等兵士)
峰子・タチバナ(三等兵士)
樹音・ヒサカタ(三等兵士)
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の五人で編成された。
14〜15歳だけの新人だけで編成されたとはいえ能力面では皆、各方面で優れている。特に樹音のラッパ師としての腕前は軍の中でもトップを張るくらいであったし、何より小百合の知名度が半端なく凄かった。流石にこの国の宰相と軍の華部隊である第1小隊の隊員の身内というのはインパクト大である。これを考慮して小百合が小隊長に選ばれたといっても過言ではなかった。
11小隊の皆は軍への正式入隊の為にヴァリング王であるザーシャ・E・ヴァジング国王に挨拶をした。ザーシャ王は、66歳とは思えない程に見た目は若くしかし威厳があった。独特の緊張感が王宮を覆う。王の横には上手側に宰相の雪之・ハナが居て、下手側に軍総隊長兼第1小隊隊長の鷹未・ユーキが華を添える。
ザーシャ王は五人の少年少女達に祝いの言葉を贈る。
「良く来た。我はこの国の王ザーシャ・E・ヴァジングじゃ。主らは本日を以て正規軍人となった。この国を守護する為に全力で働きたまえ。軍入隊おめでとう。我は心より主らの成長を祈っているぞ?」
最後が疑問形なのは何故?と思ったが五人は一斉に声を合わせ「は!」と声を張った。そして小百合が「陛下からの御言葉を我等11小隊は心に焼き付け、この国を守護する為に日々精進致します」と言葉を添えた。
その後は鷹未に連れられ各隊室へ挨拶周りを行った。全て終えると外は真っ暗で夜になっていた。疲れ切った5人は直ぐに部屋に戻って眠ったのだった。
作品名:ヴァリング軍第11小隊の軌跡(仮) 作家名:鳶織市