すてきなあなたに憧れて2
フレッシュバジルのスパゲティ
嬉しい時も悲しい時も、人は食べなければ生きていけません。
職場でフレッシュバジルをたくさんいただきました。
下さった方のお家の畑でこれでもかというほど採れるのだそうです。
元々何の袋だったのかわかりませんが、大きな大きな、白いビニール袋いっぱいにバジルを詰めて運んできてくれました。
頭に浮かんだ言葉は「サンタクロースフロムイタリア」…。
サンタさんにバジルを3本いただきました。
私が使い切れるのはこれ位です。
さて職場ではこのバジルをどのように使おうか議論が始まりました。
定番のジェノベーゼにマルゲリータ、その他どんな料理にも使えそうです。
結局、トマトスパゲティに落ち着きました。
二人分の材料です。
トマト水煮缶 一缶(400g)
ベーコン 50g
玉ねぎ 1/2個
フレッシュバジル 3本
オリーブオイル、にんにく、塩コショウ、だし醤油、ドライオレガノ、チーズ 適宜
スパゲティ 好みの分量
我が家にはオリーブオイルが無かったので、ヒマワリ油で代用しました。
どちらもオレイン酸を多く含みます。
でも味で言えば、オリーブオイルのほうが良かったのでは?と思っています。
オイルとニンニクを熱し、ベーコンと玉ねぎを炒め、トマトや調味料を加えてしばらく煮込みます。
バジルとオレガノは最後に加えて香りを楽しみました。
やはりフレッシュは香りの立ち方が違います。
「チーズを入れるとおいしいよ」という職場での議論を思い出し、チーズを少し加えました。
なぜ少しなのか。
それはこのチーズが持て余している「ゴルゴンゾーラ」だったからです。
以前百貨店で購入したゴルゴンゾーラがとてもおいしく、また食べたいと思い近くのマーケットで似たようなものを購入したら、こんな結果です。
私、知らなかったのです。
ゴルゴンゾーラにはピッカンテとドルチェの二種類があることを。
何事も勉強です。
この量でたっぷり二人分は取れます。
一束80gのスパゲティにかけたら余ってしまいましたが、味付けを薄めにしたのでソースだけでも美味でした。
味付けを濃いめにすれば、三人分でも取れそうです。
今日は大切な人の大切な人が亡くなったことを知った日でした。
彼女の胸の内を聞いて様々な思いが駆け巡り、その気持ちを書こうかとも思いました。
だけど大切なのはその思いも何もかもを受け入れて、生きる努力をすることではないかと思うのです。
食べることは生きること。
悲しい時、落ちていく食欲に鞭打って少しでも口に含めば、そこからまた命の営みが始まります。
作品名:すてきなあなたに憧れて2 作家名:さかいあきこ