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さかいあきこ
さかいあきこ
novelistID. 57593
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すてきなあなたに憧れて

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片思い中

今の教室で書を習いはじめて5年が経ちました。
正確には子どもの頃に少し習っていたので年数はもう少し増えるのですが、
流派が変われば筆の持ち方から書き方まで全く違うので、やはり「5年」で間違いなさそうです。

ここでは尊敬できる師に巡り合えました。
習いはじめるきっかけは「全くの偶然」だったのに、何と幸運なことかと思います。
飽き性の私がこれだけ続けられているのはこの師のおかげです。
雅号を頂けるまでは頑張ろうと思っていますが、自らの精進が足りないので
もう少し時間がかかりそうです。

さて、この書道が続いているもう一つの理由、それは憧れの人が居るからです。
憧れの対象は、自分の中に取り入れたくなるもの…片思い中です。
人となりを表すその文字は美しく、時に豪快で、「私もこの人のような字を書きたい!」と
筆速を真似たりもします。

もちろん師範代とただの生徒ではその技術は雲泥の差で、同じように書いたつもりでも結果は散々なことがほとんどです。
そこで初めて、一つだけではなくいくつもの技術を組み合わせてあの美しい文字を書いていることに気付くのです。
この気付きが「すごい→素敵→好き→もっと好き」の連鎖を呼びます。
事象への憧れならまだ良いですが対象が人間となると、困ったものです。

でも多分、偉大な師は気付いていると思います。
憧れの師範代がいる日に限って、私の調子が良いことを。

全く、まったく、困ったものです!