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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「幸せの交換」 第七話

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登志子の提案に恭子は賛成した。私は夫に泊まると電話することが憚られたが、三人で話したいと強く思ったので、あとで電話しようと決めた。
こうして三人のクラスメート女子はとことん女の会話に入ってゆく。

同窓会は大盛り上がりだった。懐かしいディスコ音楽が流されて、会場内はダンス広場と化していた。ワンレンボディコンと言われた昔を思い出して女性たちは体を動かしていた。
会場内でひときわ目に着く白いミニスカート姿の貴子には同級生の男性たちが踊りの輪に加わって話しかけてきた。

「川野さんは昔と変わらないね。結婚して子供さんも居るんだろう?」

「ええ、もちろんよ。褒めてくれてありがとう」

「ねえ、同窓会が終わったら飲みに行こうよ。仲間が川野さんも誘えって言うからどう?」

「ありがとう。先約があるのよ。まあ、女子会みたいな感じだけど。ごめんね」

「そうなのか、残念だな・・・またこういう機会があったら今度は付き合ってくれよ」

「うん、是非」

正直今日ここに来ている男性のクラスメートたちにトキメキを感じるようなことはなかった。夫のほうがよりイケメンだと思い出して笑ってしまった。
今思えば、夫とは最初から容姿の良さと話し方の優しさで好きになってしまった感がある。
結婚生活には経済的な面と精神的な面があるが、どちらも夫は合格だと思えた。
しかし、夫しか知らない自分にはどうしても不合格の部分がこのまま改善されなく続くことが許せなかった。