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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「幸せの交換」 第七話

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そのことを登志子や恭子と本音で話せたら何か解決方法が見つかるだろうとの期待があった。自分が考えているようなことは世間ではいけない事なのかもしれないけど、五十を過ぎてこのまま女としての人生を終わらせることは絶対に嫌だと思えるのだった。

午後六時になって同窓会は次回75周年の時に同じように開催予定だと宣言された。
貴子たち三人は会場を出てホテルの受付に行き、泊りの予約を入れた。幸いエキストラベッドを入れた三人部屋が用意されていて、問題なくお泊り出来ることを喜んだ。

私は夫に電話を入れた。

「登志子も来てたよ。もう一人のクラスメートも居てこのまま三人で話したいから、ここに泊まることにしたの。明日は早くに帰るから子供たちにも伝えておいて」

「ふ~ん、登志子もいるのか。野口の携帯の番号聞いておいてくれよ。おれが話したいって言ってたと」

「わかったわ。聞いておく。じゃあ、これで」

電話を切って、夫がぐずぐず言わなかったことにホッとした。登志子と一緒に泊まると言ったからだろう。今日からは再び登志子との付き合いも復活するので、都合の悪い時は登志子と会うと言えば家を出やすいとも悪知恵が働いた。思わず笑ってしまった。