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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「幸せの交換」 第六話

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「みんな覚えてないよ。ゴメン・・・福田さんね・・・あった!来る予定になってるよ」

「そう!良かった。長く会ってないから心配してたの」

「付き合いがあったっていうことなの?」

「うん、卒業して高校も同じだったし、結婚してからも仲良くしてたんだけど・・・連絡が途絶えたから心配してたの」

「そうなんだ。じゃあ、中の席で待ってろよ。来たらおれが教えてやるよ」

「ほんと!ありがとう。頼んだわね」

私は登志子との再会を楽しみにしながら、指定された席に着いて待っていた。
最初に声をかけてきたのは大森と一緒にクラス委員だった恭子、旧姓本郷だった。
確かとっても細いスタイルだと記憶していたが顔に見覚えはあっても、その体型からは本人だとなかなか判らなかった。

「本郷恭子さん?」

「うん、そうよ。今は本郷じゃなく加藤だけどね。ちょっと変わっちゃったから解らなかった?」

「でも、顔は覚えてる。久しぶりね、貴子よ、川野貴子」

「あなたは全然変わってないから直ぐにわかったわ。どうしてそんな体型で居られるのか知りたいわ」

「何もしてないのよ。体質だと思う」

「そう、得なのね。ねえ?貴子と仲良くしてた登志子は来るのかな?」

「さっき受付で聞いたら参加になっているって言ってくれたよ」

「楽しみよね。あの子も可愛かったから」