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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「もう一つの戦争」 舞い降りた天使 7.

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「そういうことではありません。理由は解りませんが、誰かが私と山本様を会わせたかったんじゃないかと、そんな風に思うんです。男と女という意味じゃなくてです」

「なるほど。そういう関連付けか。そうだとしたら日本の運命を左右するほど大きなことが二人の間に生まれると言うことになるやもしれんな。これは興味が出てきたぞ。すまない。話し込んだな。寒くなってきたから湯に入るぞ。」

「では、後ほどお食事の支度でお伺いします」

「うん、頼むぞ」

浴室から戻ってきた裕美子は時間が長かったことで女将に疑われた。

「どうしたの。旦那様に何かされたの?正直に言って」

「そんなことはないです。少し話をされたのでお聞きしていただけです」

「ならいいけど。今日は私がお供するのであなたは私の部屋で寝て頂戴。解った?意味わかるよね?」

「はい、もちろんです。そうさせていただきます」

「でも気になるわね。あなたへの頼み事って。もう言われたの?」

「いえ、まだです。お食事の時にでもこちらから聞いてみます」

「そうね、旦那様から言い出されるとは思うけど、様子見てあなたから聞き出してもいいわね」

裕美子は五十六の部屋に食事を運ぶ時に聞いてみようと思っていた。