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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「もう一つの戦争」 舞い降りた天使 7.

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「そうでしたか。ご無事でよろしかったと思います。日露戦争ですか。私は良く知りませんが、バルチック艦隊を日本海海戦で破ったと言うことは知っています。山本様が随行されていたとは初耳です」

「そうか、知っていたか。まあ、おれが有名なのではなく、あの戦いは絶対に日本軍が負けると言われていたから快挙だよ。考えてみれば日露の戦勝から日本は少し間違った方向へと走り出したのかも知れない。これは内緒のことだけどな。そういえばお前は未来から来たと言った。アメリカと日本が仲良くしているとも言った。しかし、今アメリカとは険悪な状況だぞ。おれにはその話が信用できない。もし戦争になったらどちらかの国が亡ぶかもしれないぞ。それはアメリカであって欲しいが、もし日本だったら・・・それはあり得ないか、裕美子がここに居ると言うことを信用すればな」

「日本が亡んで無くなったら、私はここに来ることも無かったでしょう。自分が理由もなくここに居ると言うことはないと考えると、山本様との引き合わせは偶然じゃなかったかも知れないと考えられます」

「どういうことだ?おれとの出会いは仕組まれていたというのか?」