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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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慟哭の箱 12

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「でしょ?」
「いてッ!」

今度は旭が、清瀬の背中を叩き返した。

「俺はあなたの心にも触れたんだ。ちゃんと知ってますよ」
「……そうか、そうだっけ」

なんだか急に心強いような気分になってきて、清瀬は旭に救われている自身に気づく。

楽しみだなあ、と旭がのんびり笑う。

「清瀬さんがぎゃーぎゃーわめくとこ早く見たいなあ。お化け屋敷楽しみですね」
「…おまえやっぱ真尋だろ」







交換日記の先の先。
そこに書かれた「彼」の言葉を清瀬が知るのは、まだ少し先のこと。

記された思いは、枯れることなく咲き続ける。
解き放たれた箱の外で、日の光を浴びながら。



生まれてよかった
ありがとう








END
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作品名:慟哭の箱 12 作家名:ひなた眞白