The SevenDays-War(黒)
開門の時間が訪れた。
それぞれに列を成した入る者と出る者が、順番に通行許可証の確認を済ませて通り過ぎる。いつも通りの、いつも通り過ぎる風景だ。
アーノルドは城壁の上に向かった。
門兵長代理という役職にあっても、所詮は歳若き小僧。実際の仕事は門兵官長にという役人が取り仕切っている。数年毎に入れ替わる門兵長が取り仕切っていては、入れ替わる度に業務に支障をきたすからだ。
見下ろすと、ルドラたち三人が門を通過したところだった。
三人は、振り向きもせずに街道を進み、徐々にエルセントから遠退いて行く。アーノルドを置いて、去って行く。
「また見送るんだな、俺って奴は」
風は西から東へ。
緩やかにはためくエルセント王国旗。
アーノルドは、自身の不甲斐なさに涙するのだった。
それぞれに列を成した入る者と出る者が、順番に通行許可証の確認を済ませて通り過ぎる。いつも通りの、いつも通り過ぎる風景だ。
アーノルドは城壁の上に向かった。
門兵長代理という役職にあっても、所詮は歳若き小僧。実際の仕事は門兵官長にという役人が取り仕切っている。数年毎に入れ替わる門兵長が取り仕切っていては、入れ替わる度に業務に支障をきたすからだ。
見下ろすと、ルドラたち三人が門を通過したところだった。
三人は、振り向きもせずに街道を進み、徐々にエルセントから遠退いて行く。アーノルドを置いて、去って行く。
「また見送るんだな、俺って奴は」
風は西から東へ。
緩やかにはためくエルセント王国旗。
アーノルドは、自身の不甲斐なさに涙するのだった。
作品名:The SevenDays-War(黒) 作家名:村崎右近