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ワタリドリ
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novelistID. 54908
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レッサーパンダ?パスカルくん 第3話 「金島家暴風警報!」

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(いきなり求人誌でパスカルの背中をバシバシたたきはじめた。パスカル、とうとう火がついたように鳴きはじめて。)

パスカル
「あぎやぁ~。いちゃあ~い!(;´Д`)」

(香奈枝、かまわずバシンバシンと無抵抗のパスカルをさらに何度もたたきながら)

香奈枝
「なにが、いちゃあ~いだ。もののけの分際で、しゃべるんならちゃんと日本語しゃべれっつうの。フグみたいな腹しやがってえ~。その身体3倍に腫れ上がる前に出てった方が身の為だぞこの~、この~。(`○´)まったく彼氏には逃げられるし本当最悪だわ~。(`~´)」

N、八つ当たりかよ?

パスカル
「ああ~ん!(≧○≦)いちゃい、\(☆Д☆)/!いちゃあ~い。( ノД`)シクシク…」

(耐え切れなくなって、鳴きわめきながら家じゅう逃げ回るパスカル。でも食べたばかりの太鼓腹でそんなに早く走れない。部屋の奥に走ってゆきその後をなおも、たたきながら追いかけまわす香奈枝)

香奈枝
「おらおら~出口はそっちじゃないだろ~この~。あたしの買ったじゅうたん、びたびたにしやがってこのアホが~。あばれんなこら~、毛じらみが家じゅうにとぶだろが~(# ゚Д゚)とっとと出てけこのやろ~。」

N、香奈枝ちゃん、なんだか楽しんでね~か?

(史郎も止めようと半分泣きながら一人と一匹の後をひたすら走るように追って・・・。ついにたたかれてるパスカルをかばうように身を乗り出して大声で)

史郎
「やめてってばあ~~。」

(香奈枝が振り上げた求人誌がすばやくかわしたパスカルの変わりに身を乗り出してきた史郎の顔面にバチ~ンと見事に直撃した。香奈枝は気にもせず取りつかれたように2階へ必死で逃げていったパスカルを追いかけていった。)
(史郎、ひとりその場に取り残され鼻血をたらしながら。涙目で・・・。)

史郎
「いったあ~い。(T_T)」

N、とんだピエロだったなぁ~。でもおま~はようやったわ。(^◇^)

(ちょうどその時、玄関の方から母「楓(かえで)」らしきどこかおっとりとした声が!)


「たっだいま~。はあ~あお腹すいちゃったわねぇ~。今日でパート始めて3日経つけどレジ打ちってなかなか慣れないわねぇ~、母さん今日も店長さんに小言いわれちゃったあ~。またパート変えちゃうかも~♪。ホホホッ。」

N、母ちゃんノー天気に鼻歌かよ?

(楓も玄関に置いてあるキャスター付きのベッドに気づいて。)


「あら?これって ひょっとして卓球台?」

N、だから、ちげぇ~って。(ー_ー)!!

(楓、そそままルンルン笑顔で台所へ向かいながら。)


「ねえ~誰が買ってくれたの~♪(^^♪お母さん前から卓球がしたいって言ってたもんね~♫さっそくお風呂前にみんなで一緒にちょうどいい汗ながしましょ~♪。」

(そんなうきうき気分の楓を素通りするかのように2階から香奈枝のかん高い罵声が・・・。)

香奈枝
「お母さあ~ん!ほうきとちりとり持ってきてえ~(# ゚Д゚)ついでに丈夫なゴミ袋も。」

(楓、わけが分からず・・・。)


「はい?(・_・)」


つづく

☆次回予告。
史郎の姉に無造作にたたかれ、いたぶられるパスカル。次回ではそんな動物嫌いになった香奈枝の秘密と過去があきらかに。パスカルは無事家族として金島家に認めてもらえるのでしょうか?