NHK(novelist放送協会)
第三回 読んでもらうために工夫してますか?
ザザーッ………………
ザザザーッ………………
おやッ?今回も見つかっちゃいました?
ガガッ……、ビュイ~~~~ン……
今日はいつもより電波の砂嵐が強いようで、時折皆さんのお姿が『ムンクの叫び』みたいにうにょにょーんと歪んで……、
あ、ウソついてました。
テレビなのに映像、ないんだ。
* * *
……というわけで今回も始まってしまいましたnovelist放送協会、NHK。紛らわしいけどコチラのNHKはモチロン受信料は無料!見放題の課金ナシ。モノカキのモノカキによるモノカキのための海賊船番組はワタクシ、八馬八朔がお送りしております。
今回のお相手は……、あら?誰もいない。何だよう、ちゃんとこの時間に来るように言ったのにぃ、さては忘れたな?あの子忘れっぽいからなあ――。
と、愚痴をこぼしても仕方ないので今回も始めましょうか。
誰が見てるかわからな……
ピンポーン♪
おや、我が海賊船にお客さま?(←って言うか海賊船なのに呼び鈴?)。はい、何でしょう?
「配達でーす、ここにハンコを……」
どうも、ごくろうさまで……誰から?早速開封即確認。
こちらお手紙いただきました、神戸市にお住まいの倉泉悠里さん17歳高校生……、ていうか悠里ちゃん?
えー、と。なになに……
「88さん、ごめんなさい。
もうすぐ試験があるので
今日はどうしても出演できそう
にありません……」
そうですか、まあ仕方ないわね。悠里ちゃんも高校生ですから、勉強はちゃんとしとかんとアカンわね。
「すいませーん、ハンコ……」
ああ、ごめんごめん。おっ?ちょうどよかった……(シメシメ)
「なな……何ッスか?あんまりジロジロ見ないで下さいよぉ」
キミはどっかで見た覚えがある。あっ!お主はもしや……というか、ワタクシが書いた作品の登場人物やんか?
「ああ、そういうアナタこそ。もしかして88さん?」
イエース、アイ、アム。ただしここでは八馬八朔といいますが。
「いやあ、宛先見たら『ブラウン管の砂嵐の向こう』って書いてあるし、八馬八朔ってふざけた名前一体誰宛かと思って……、そうですか、88さんココにいるんですか」
そやで、そうやで(↑ふざけた名前は余計ぢゃ)。アナタを作ったのはこのワタクシさ。それでは青年、お名前を――。
「ああ、ども、こんばんは。藤吉智樹といいます。配達の仕事してます」
彼の出演についてはこちらをどうぞ!
『三部作「三猿堂」』
http:/novelist.jp/71208.html
なあなあ、今回な、悠里ちゃんが試験で来られへんねんけど、一緒に番組進めてくれへん?
「え?でも配達残ってるしなぁ……」
まあそう言わんと、時間は巻き戻しとったげるからさあ。
「マジっすか、そんなんできるんですか?(←彼も意外と単純)」
私は神だ。何でも出来るんや
でぇ――(←物語の中限定)
ちょっと、シラケた顔せんとってよ、藤吉。
「どうしよっかなあ……。じゃあ、やります(即決)!」
そうと決まれば話は速い、というわけで今回も始めましょうか、じゃあ早速よろしく!
「え?俺が言うの?」(←と言いつつ満更でもなさそう)
誰が見てるかわからない
映像ないから見えもしない
神出鬼没の海賊船番組
novelist放送協会、N・H・K!
今回は漢(おとこ)祭り(←何か汗臭そう)でお送りしたいと思いま~ッス!
ガガッ、ザザザーッ……
作品名:NHK(novelist放送協会) 作家名:八馬八朔