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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 第八話

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「もしもし、順子か、どこにいる?」

山口の妻の名前は順子といった。

「スーパーの駐車場です。気分が悪くなって動けなかったの・・・」

「わかった。すぐに行くから待ってろ。心配するな」

山口はか細い声でそう話す妻が心配になり、急ぎ駆けつけた。
駐車車両が少なくなっていた駐車場から妻の車を見つけることは容易だった。ドアーをたたいて自分が来たことを知らせた。

「山口さん・・・」

「ん?」

それはいつもの妻の言い方とは違っていた。

「大丈夫か?運転できないなら車はここに置かせてもらって、あとから取りに来るからおれの車で帰ろう」

「はい、そうさせてください」

足元がふらつく順子は山口に支えられてやがて自宅へと着いた。

「心配したぞ。いったいどうしたというんだ?」

「加古さんは大丈夫でしょうか?」

「加古さん?一緒に買い物に行ったのか?」

「ええ・・・」

「帰ったんじゃないのか、お前が車の中で気分を悪くしたと知って」

「いえ・・・違うんです」

「何か変だぞ順子。本当に大丈夫か?」

順子になったAKARIは何だかわからないが涙があふれ出して言葉が続けられなくなってしまった。

「少し横になって休みなさい。ご飯はおれが作るから大丈夫だよ」

「ありがとう・・・」

山口のスマホが鳴った。それは病院からであった。