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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 第八話

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夕方になって、今日は夫が早く帰ってくるから二人でごちそうを作って三人で食べましょうとAKARIは言われた。それに軽くうなずき二人で買い物に出かけることにした。

車で近くのスーパーへ二人は向かった。夕食の買い物を終えて車に戻ろうとする山口の妻にAKARIは言った。

「用を足したいので先に車に乗っていてください」

トイレに入ったAKARIは誰もいないことを確認して、未来のGEORGEにコンタクトを取った。

「AKARI!待っていたぞ。座標を教えてくれ」

「ちょっと離れているけど、ここから南へ100mほどのところよ。すぐに意識生命体にして、そこに向かうから」

「了解した」

AKARIは加古の身体が傷つかないように、トイレの床に寝かせて意識が抜けるのを待った。
間もなく加古の身体からAKARIは抜け出し、そのまま山口の妻が待つ車のほうへと移動していった。

トイレに入ってきた女性が床に倒れている加古の様子を見て、すぐにサービスカウンターに知らせそのあと救急車の手配がされた。
車で待っていた山口の妻は、加古が出てくるだろうスーパーの出口を何気に見ていたが、やがて突然意識を失ってしまった。

家に帰ってきた山口は二人が居ないのでしばらく待っていたが、あまりに遅いので妻に電話をかけた。
一回目、つながらない。二回目、つながらない。一時間ほど経過して三度目のコールをした。
長い呼び出し音の後、電話はつながった。