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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 第四話

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話はこれで中断された。山口は夜遅くなったから家までAKARIを送ることにした。
自宅に着いたAKARIは山口にどういう風に暮せばよいのか教えて欲しいから、一緒に家に来て欲しいと話した。

いぶかしく思ったが、もし未来から来たと言うことが本当なら、今の時代の道具を使うことが解らないかも知れないと中に入ることにした。もしやと言う期待もあったのかもしれない。

AKARIには初めて目にするものが多くあった。山口は食事を作るためのコンロやレンジ、食器から、洗濯、掃除まで自分でやらないといけないことなどを教えた。
冷蔵庫にあった冷凍のパスタをレンジで温めて、二人は食事をした。台所で使った食器は洗剤で洗って乾かしておく事も見せた。

トイレの使い方、そしてお風呂の使い方も説明して、山口は帰ろうとした。

「山口さん、明日の朝、約束どおりの時間に目覚める自信がありません。この時代の時間感覚に意識がまだ慣れていないためです。明日までご一緒していただけないでしょうか?」

「AKARIさんは自分が何を言っているのか解っているのか?」

「どういうことでしょう?失礼なお願いをしたのでしょうか?」

「失礼ではないよ。おれは仮にも男だよ。女性の君と二人でここに朝まで居るということが、何を意味するのか疑ってしまうと言ったんだよ」

「何をする?何か重大なことを私がするとでも言われるのですか?」

「解ってないなあ。おれは男だから、若い女性の君と二人で夜を過ごしたら自信が無いと言いたいんだよ」

AKARIは自分が疑われていて、二人になると何か不幸なことが起こるのではないかと山口が心配していると考えた。