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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 第四話

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「私は2999年の未来から、自分の肉体より意識を離脱させ太古の時代へとタイムスリップしました。しかし、戻る途中に装置のシステムがダウンし、この時代に取り残されてしまったのです。
加古さんの肉体を借りてAKARIとして存在しています。まずこの事実を疑わないで下さい」

それはSF物語に出てくるような内容だと山口は思った。
何かの悪霊がとりついたか、とてつもない妄想に惑わされているかのように受け取るしか今は出来なかった。

AKARIは続けて言った。

「私が未来から来たタイムトラベルの主任研究員であることの証明にここにあるコンピュータと呼ばれるシステムを使ってあるプログラムを構築しましょう。それを見て本当であることを認識してください」

「ここのシステムが使えると言うのか?まだテストしただけのプログラムだよ」

「先ほど少し触れて仕組みは理解しました。山口さんが実行しようとしているプログラムにはトラブルを発生させる可能性があるミスを見つけました。それを修正しましょう」

「トラブルを発生させるミスがあるというのか?テストでは完璧だったぞ。みんな見学していたから絶対証明できる」

「では、こうしましょう。明日の開演からトラブルが発生したら私が修復しましょう。それで今話した私自身のことを信用してください。どうですか?」

「もしそうなって、修復できたら信用するよ。信じがたい話だけど・・・」