DEAD AND ALIVE
死に損ないと生き損ないの話
「死んでもついて行きますからね!」
「……何のこと?」
「あたしは、オトミお姉さまを誰より信じてるんです、だから、どこへでも行きますし行きたいです」
「気でも狂ったか、懲りない死に損ないめ。お前は確かに馬鹿だが、また利用されるのがわからないほど低能でもないくせに」
「馬鹿ですけど、あたしは決めました。何処だって平気ですよ、お姉さまに利用されるなら本望です」
「いい加減に、」
「あたしは、オトミお姉さまと一緒に生きたいですから」
「……私はちゃんと警告も忠告もしたからな」
「わかってます!」
どうしても言いたいことは言えなかったけど。
言いたいことを言えるための布石は手に入れた。
「明日、楽しみだなあ」
作品名:DEAD AND ALIVE 作家名:狂言巡