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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 第二話

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深夜の街にそれと解かるサイレンの音が聞こえてきて、歴史資料館の前に停まった。
搬送ベッドが運ばれて二名の隊員が近づいて女性を乗せ急ぎ引き返していった。

「私も心配なので同行させてください」

山口は隊員にそう話して、同乗した。

「状況を聞かせて頂けますか?」

「ええ、私より一時間ほど前に仕事を終えて彼女は帰宅しました。廊下に倒れていただなんて知りませんでした」

「脈と呼吸は正常のようですから、気を失っているのだと思われます」

「そうですか、少し安心しました。なにが原因なのか検討もつきませんが・・・」

「脳に異常がなければ良いのですが、病院へ着いたら直ぐにCTと血液検査が行なわれると思います。今、担当の医師と連絡しましたので、詳しくは検査後となります。お荷物から自宅の連絡先が解かるものがありましたら、あなた様の方で電話して頂けませんでしょうか?」

「そう致します。しかし、彼女は確か遠方からこちらへ一人で就職して来ていると聞いていますので、お電話しても直ぐには来れないと思います。一応連絡だけはさせてもらいますが」

「解かりました。では、あなた様の方で病院へ着いたらいろんな手続きと、警察の調書への記入をお願いしても構いませんか?」

「そのようにさせて頂きます。明朝勤務先へは私の方から事情を話しますので、全ての必要用件は私が引き受けます」

「ありがとうございます。お名前だけ聞かせて頂けますか?」

「山口哲夫といいます。明後日オープンする歴史資料館の職員です。彼女は加古さんといいます。同じ部署の職員です」

「では、病院に着きましたら医師と警察から詳しくお聞きする事があると思いますので、宜しくお願いします」

「了解しました。早く目が覚めて何が起こったのか聞けると良いのですが・・・」

病院に着いた山口は、医師から聞かされたことに驚かされる。