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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 第二話

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GEORGEはAKARIの肉体を保存するために病院に相当する生命維持センターへ移し、低温保存カプセルに入れた。
この時代、全ての病気は原因が取り除かれ、事故や事件で損傷した身体を修復するテクノロジーと、延命のための遺伝子操作以外には、人々は生きるための不安を持つ事は無かった。

AKARIの体はその意識生命体が戻ってくれば修復可能な状態にあると計算されていた。
しかし、通常の無意識とは異なるので、GEORGEにしても、生命維持センターの技術員も絶対とはいえない状況であると危惧していた。

低温保存が生命を維持できる期間は約一年間。その間に意識生命体を戻し、合体させなければAKARIは別の肉体の中で生き続けると言う運命が待っている。
それがどういう意味を持つのかという事をAKARIは戸惑って感じてゆく。

AKARIが加古という女性の体の中で目覚めたのは、救急搬送された病院で全ての検査が終わろうとした明け方だった。

医師から、体には全くの異常が認められないと聞かされて、山口は訳が分からなく感じていた。もちろん検査した医師も初めての現象だと首をかしげていた。

ベッドの横でうたた寝をしていた山口の肩を叩く手を感じて目が覚めた。

「うん?加古さん!気がついたんだね?良かった」

「加古さん?私の名前っていう事?」

「そうだよ。突然廊下で倒れていたからビックリしたよ。気分は悪くないかい?直ぐ先生に知らせるよ」

AKARIは自分が加古という名前の女性の体に入ったことを認識した。今までの自分の体とは違い重たい感じが不快感を与えていた。