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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 第二話

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「ゆっくりと探していられないなあ。最初に見つけた若い女性の体にAKARIを移すとしよう・・・」

そう呟くとパネルを操作して、2015年の現在地にAKARIの生命体を降ろした。

「GEORGE ! 真っ暗でよく見えないわ」

「夜なんだろう。建物が見えないか?」

「右手に明かりが見えるわよ」

「そうか誘導してくれ」

「解かった。45度の方向よ。何か建物に見える。入り口があったわ。中に入れるかしら?」

「わずかでも隙間があれば大丈夫だ。探してくれ」

「ええ、少し下に降ろして・・・見えたドアーに隙間がある」

「前進する。通過したら、人がいそうな気配の方向を指示してくれ」

「中に入ったわ。一つだけ正面の部屋に明かりが見えるから、近づいて」

「時間が無いから、最初に見つけた女性の正面に行くぞ。重なったらロックオンだ」


「山口さん、私これで失礼させて頂きます。宜しいでしょうか?」

そう話しかけたのは、オープンスタッフで山口と一緒にタイムトラベルコーナーの受付を担当する女性であった。歩ける距離の近さに一人暮らししていたので、忙しくしていた山口をこんな時間まで手伝ってくれていたのだ。

「申し訳ないね、こんなに遅くまで手伝ってもらって。明日はオープン前日だからみんな早く帰って十分睡眠とって備えることにしよう」

「はい、ではお先に失礼します」