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色の違うくつした

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花よめさんはきれいだったし、たべものもおいしかった。わたしたちのうたもはくしゅをもらえたし、うれしかった。

うたいおわったあと、お母さんが、「うまくできたね」とほめてくれた。うれしそうにおにいちゃんとおねえちゃんをみわたし、それからわたしのところで、オヤ? というように足もとをみた。

あらあら! お母さんはわらいだした。

わたしは足もとをみて、びっくりした。あわてていてみぎとひだり色のちがうくつしたをはいてしまったのです。
おにいちゃんとおねえちゃんもわらっています。

わたしは、少しかなしかったけれど、てれたようにわらうしかありませんでした。
おにいちゃんとおねえちゃんには、すべてのことでかないません。
わたしはずうっとみぎとひだりの色ちがいのくつしたをはくことで、きょうだいなかよくやっていけるんだと、おもいました。


おしまい
作品名:色の違うくつした 作家名:伊達梁川