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The Jamming Converter girls

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私たち何でもします



「現在、午後一時ですね」
「昔のラジオ放送なら時報が鳴りましたが」
「今はFMから進化してWifi、無料無線LANでラジオを聴く時代」
「でも緊急時のためにアナログFMラジオ放送も存続させて」
「AM放送だとジャミングされるのよ。外国から」
「そうなの。えーえむって」
「最初のラジオ放送のバンドのこと」
「ばんど、ロックバンドとかアイドル歌手やアイドルユニット、それに、シンガーソングライターのバックで演奏する人たち」
「違う」
「で、バンドって」
「周波数帯のこと。今使っている端末も電波を使う。でも、混信させないために使用目的ごとに、違う周波数を使うの。電波の波長も形式も違うのよ。あとで科学の授業で習いなさい」
「うん。あたし無知すぎて」
「いいって」


 それから、一気に放送の音質が悪くなった。
 カセットテープにあらかじめ録音したテープをそのまま流した。
「ねえ、端末に長時間録音機能があるし繰り返し私たちにDJが三回くらい流されるじゃないの。何で便利な方法をしないの」
「私たちは文明の利器に頼りたくないの。なるべくローテクな方法をしたいの」
「でも、そのほうが面白い発見があるかも」
「そうね」


 マネージャーの松本が言う。
「今日は三人だな。三人ともアイドルユニットとして近くの八百屋で歌うように」
「はい」
 みんな一斉に歌を歌う予定。


 その後、夕方、野菜を片付け、アイドルカフェでお客さんに接待したり、顔と顔を合わせて会話をする。とにかく今でもアイドル戦国時代のまま。


作品名:The Jamming Converter girls 作家名:AkiNagasawa