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でんでろ3
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師走の青い鳥(ロングバージョン)

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<5>


 今日は、行きつけの定食屋「いこい食堂」で晩飯を食うことになった。
 どういう訳か、青い鳥が、俺にバイト代が入ったことを、かぎつけたのだ。
 青い鳥を連れて店に入ると、おばちゃんが変な顔をしている。無理もないか。
「あー、こいつ、別に危険じゃないから、飯食わせてやってよ」
「そんなこと言ってんじゃないよ。コーちゃん。食べ物屋に、ペット持ち込んじゃダメでしょ!」
「あー、そりゃ、そうだよね。お前、ペットの分際で、店の中で食おうなんて贅沢なんだよ。ほら、出てった、出てった」
そう言って、追い立てるようにして、店から追い出した。青い鳥が俺を。
ぴしゃりと閉じられた引き戸を、すぐさま、がらりと開けて、
「誰が、ペットじゃー?」
と、俺が吠えた。
すると、おばちゃんは、手を叩いて笑い出した。
「いいね。あんたたち。気に入った。2人とも、中で食べな」
 俺たちは席に着いた。
「で、なんにする?」
「生姜焼き定食」
と、俺が言うと、青い鳥が、
「焼きつくね定食」
と言った。
「……お前、『つくね』がなんだか、分かっているのか?」
「わが同朋のミートボールだ。私の視点で深く追及すると、残虐な表現になるが、いかがする?」
「分かっているならいい」