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でんでろ3
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師走の青い鳥(ロングバージョン)

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<3>


「あー、ひっでーな、この男、ろくな死に方しねーぞ」
身の丈150cmほどもある巨大な青い鳥が、昼日中、ごろ寝して、ポテチ食いながら、昼ドラみて、独り言言ってやがる。
「あー、やっぱ、ポテチは焼き鳥味に限るわ」
「お前、焼き鳥がなんだか、分かってるの?」
「おんやぁー? これは異なこと、味なこと。これは、焼き鳥の味がするだけで、焼き鳥ではありません。雁が、がんもどき喰っても、共食いにはならんでしょ」
「また、屁理屈をこねる」
「あー、冷蔵庫から、チェリーコーク取ってきてくんねぇ?」
背中を向けて、羽でケツを掻きながら言った。
「お前、鳥って、体のどこをいじるにしても、くちばしでやるもんなんじゃねぇの?」
「しょーがねーじゃん。届かねーんだから」
「羽先が器用だねぇ」
「……チェリーコーク、まだ?」
「てめぇで行け。お前が、『幸せの青い鳥』ならサービスのしがいもあるが……」
「けけけ……。お前が勝手に聞き間違ったんだぜぇ。俺は、ちゃんと、『師走の青い鳥』だって、自己紹介したからな」
「お前なんか拾うんじゃなかった。年が明けたら出て行けよ」